【美術家】名和晃平 プロフィール/グッズ関連情報

現代美術作家 名和晃平(なわこうへい/Kohei Nawa)のプロフィール&グッズ関連情報ページです。

【名和晃平について】

1975年に大阪に生まれ、大学時代から京都を拠点に創作活動を行っている現代アーティスト名和晃平(なわこうへい)は、2000年に初めて作品を発表して以来、国内外で今もっとも注目すべき若手現代アーティストのひとりです。物の本質というテーマを元に、ガラスビーズや発泡ウレタン、グルー、シリコンオイルなどの様々な素材を用いた名和の作品は、哲学的な問いかけを持って、見る人に新しい視覚体験を与え続けています。

創作の形とチャレンジにも重点を置いている名和晃平はまた、アーティストやデザイナー、建築家など様々なジャンルのクリエイター達と共に様々なプロジェクトも行っており、2008年のクリスマスには、BEAMSのファッションとアートを結びつけるプロジェクト「BEAMING ARTS」に参加し、ショッピングバッグやカタログ等に代表作である「PixCell(ピクセル)」シリーズが期間限定で使用されました。

2011年6月には、史上最年少の作家として東京都現代美術館で個展『名和晃平 ─ シンセシス(2011年6月11日〜8月28日)』を開催。現代美術家、名和晃平の今後の活躍から目が離せません。

【作品について】

名和晃平の作品に動物の剥製(特に鹿など)が多い理由は、もともと名和は、学生の頃から宗教彫刻に興味があり、宗教心や素材に対する意識の持ち方や、神聖なものや崇高なものに対する人間の感覚がどうやって生まれるのかということに興味があったところに起因しているそうです。

ガラスビーズを使った作品『Beads(ビーズ)』シリーズは、名和晃平が初期からずっと作り続けている作品シリーズです。本人曰く、コンピュータの画素のピクセル(Pixel)と細胞のセル(Cell)とを合体させた造語であり、「映像の細胞」という意味のこの作品シリーズは、本物の剥製動物からありふれた生活用品まで、あらゆるモノにガラスや水晶の透明の球を貼り付けたというもので、透明の球体を通して普通の物を見ているうちに、不思議な感覚がわき上がって来ます。

そんな作品シリーズの中でも特に注目なのは、2003年京都府美術工芸新鋭選抜展最優秀賞受賞した、名和晃平初期の代表作品『Beads(PixCellシリーズ)』です。これは、ガラス粒によって生命の最小単位である細胞が生命の本質を表現しているオブジェの作品シリーズで、発表当時大変話題となりました。

また、発泡ポリウレタンを使ってオブジェの表面がぶくぶく膨張していくような彫刻『SCUM(スカム)』も要注目です。ちなみに『SCUM(スカム)』シリーズの最新作は、第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラディシュ2010最優秀賞受賞を受賞しています。

【名和晃平 グッズ】

※こちらの商品は完売しました。

ラムフロムでは現在、国内外で活躍する若手日本人作家32人の作品を選りすぐった展覧会『ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション』の公式グッズとして製作された、名和晃平プロデュースのドローイングノートを販売しております。ブルーのグラデーションがかったインパクトあるドローイング作品『Gush#17』が、白いノートの表紙一面を覆いつくしているかのような、見た瞬間目が覚めるかような印象のノートは、作家本人も使用していという「ユポ紙」を使用したノートです。

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■主な経歴・受賞歴・展覧会歴

●経歴

  • 1975年9月:大阪生まれ
  • 1998年:京都市立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業
  • 年代不明:英国王立美術院(Royal College of Art,Sculpture course)交換留学
  • 2000年:京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
  • 2003年:京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了

●受賞暦

  • 2010年:第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラディシュ2010最優秀賞
  • 2008年:六本木クロッシング2007特別賞
  • 2007年:京都府文化賞奨励賞
  • 2005年:アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成によりニューヨークに半年滞在、京都市芸術文化特別奨励者
  • 2004年:咲くやこの花賞[美術部門](大阪市)
  • 2003年:博士論文「感性と表皮─現代彫刻における一方法論」梅原賞、京都府美術工芸新鋭選抜展 最優秀賞、キリンアートアワード2003奨励賞
  • 1998年:京都市立芸術大学制作展「少年と神獣」同窓会奨励賞

●個展

  • 2011年:シンセシス展(東京都現代美術館)
  • 2010年:Synthesis(SCAI THE BATHHOUSE/東京)
  • 2009年:Cell(GALERIEVERA MUNRO/ドイツ・ハンブルグ)L_B_S(メゾンエルメス8階フォーラム/東京)、Transcode(ギャラリーノマル/大阪)
  • 2008年:TORSO(ノマル・プロジェクトスペースキューブ&ロフト/大阪)、The poetry of bizarre(ミロ美術館/バルセロナ・スペイン)、PixCell(Pekin Fine Arts/北京・中国)
  • 2007年:PixCell(IERIMONTI GALLERY/ミラノ)
  • 2006年:GUSH(SCAI THE BATHHOUSE/東京)、AIR(ノマルエディション/プロジェクト・スペース、大阪)
  • 2005年:Drawings(Studio J/大阪)
  • 2004年:名和晃平展(INAXギャラリー/東京)、Catalyst(ノマルエディション/プロジェクト・スペース、大阪)
  • 2003年:名和晃平展(ノマルエディション/プロジェクト・スペース、大阪)、PixCell(Studio J/大阪)、CELL-osmosis(アップリンク・ギャラリー/東京)
  • 2002年:CELL(ノマルエディション/プロジェクト・スペース、大阪 Kyoto Art Map)、名和晃平展(ギャラリーマロニエ/京都)
  • 2001年:Art Synapse 2001、名和晃平展(ギャラリーマロリエ/京都)
  • 2000年:アニマズモ(ギャラリーそわか/京都)

●グループ展

  • 2011年:Bye Bye Kitty!!! Between Heaven and Hell in Contemporary Japanese Art(Japan Society Gallery/ニューヨーク)、SPIRITUTAINMENT(100 TonsonGallery/バンコク・タイ)
  • 2010年:G-tokyo 2010(森アーツセンターギャラリー/東京)
  • 2009年:MOTで見る夢/MOT Field of Dreams(東京都現代美術館/東京)、neoteny japan 高橋コレクション(上野の森美術館/東京)
  • 2008年:Vivid Material(東京藝術大学/東京)、Great New Wave Contemporary Art from Japan(ハミルトン アートギャラリー/カナダ)、SENJIRU – INFUSION(GALERIE KASHYA HILDEBRAND/スイス・チューリッヒ)
  • 2007年:六本木クロッシング2007:未来への脈動(森美術館)
  • 2006年:アートスコープ 2005/2006(原美術館/東京)
  • 2005年:銀座メゾンエルメス ウィンドウディスプレイ 空間デザイン(東京)
  • 2004年:WINTER SHOW(SCAI THE BATHHOUSE/東京)
  • 2003年:京都府美術工芸新鋭選抜展(京都文化博物館/京都)
  • 2002年:Art in CASO(海岸通ギャラリー・CASO/大阪)
  • 2001年:イメージと物質性(ノマルエディション/プロジェクト・スペース、大阪)
  • 2000年:Boomerang Art Project、First Throw(Galerie WeissRaum/京都)
  • 1999年:OSMOSIS(Royal College of Art,Gulbankian Gallery/ロンドン)