【展覧会のご案内】長島有里枝、野村佐紀子、鷹野隆大 写真展「 Missing You 」

LAMMFRFOMMより、展覧会のお知らせです。10月5日より渋谷ヒカリエ 8/にて、長島有里枝、野村佐紀子、鷹野隆大 写真展「 Missing You 」を開催致します。

  • 会期 : 2012年10月5日 – 2012年10月15日
  • 時間 : 11:00 – 20:00
  • 場所 : ヒカリエ8/ CUBE 1, 2, 3
  • 料金 : 入場無料
  • 主催 : LAMMFROMM、ワーカホリックス株式会社
  • 協力 : SCAI THE BATHHOUSE、Yumiko Chiba Associates
  • ディレクション : 児島やよい
  • ヒカリエHPはこちら

※追加情報(10/4):展覧会の期間中、長島有里枝、野村佐紀子、鷹野隆大の作品集及びポストカードを展覧会会場にて販売致します。この機会に是非お買い求め下さい(以下は主な商品です)。

【鷹野隆大】作品集:カスババ、男の乗り方など|グッズ:クッション
【長島有里枝】作品集:SWISS、家族など|グッズ: Tシャツ
【野村佐紀子】作品集:黒闇、夜間飛行、061823:36など|グッズ:ポストカード、シーツ

長島有里枝、野村佐紀子、鷹野隆大 写真展「 Missing You 」の開催にあたって(児島やよい/キュレーター)

私たちがそれぞれ抱える「Missing You」-会いたい人、この手に取り戻したいもの、あるいは、今、目の前にいるけれど、いつかは会えなくなる人、見えなくなるもの。日々、この瞬間、何かを、誰かを失っている。

欠落したものを埋めるために、人は写真を撮り、失われてゆくものを残そうとするのだろうか。3.11によって失われたものはあまりにも大きい。無力感に苛まれるような報道の中で、被災した人たちの多くが、大切な写真をなくしたことは、かかえた喪失感をいっそう深くするものだった。みつかった泥だらけの、膨大な数の写真を修復するボランティアの人たち、その中から家族や友人知人を捜す人たち。その姿から、日常の中であたりまえに接している写真の意味を、改めて突きつけられたような気がした。

家族の関係を見つめ続け、近年は植物を新たな視点で見つめるシリーズを発表している長島有里枝。写真集『SWISS』の収録作品を中心に展示する。男性も女性も、風景も街も、その存在、その湿度を深い闇と光に浮かび上がらせる野村佐紀子。今回は未発表作品を含め、女性と風景の写真を展示する。そして、人間の関係をセクシャリティからたぐりよせて暴こうとする鷹野隆大。代表作「男の乗りかた」から未発表の新作まで、シリーズを横断した作品展示となる。

気鋭の3人の写真家による作品に、さまざまな記憶と感情を呼び覚まされる。あなたの「Missing You」と重なるだろうか。ぜひ、会場で向かい合ってみてください。

児島やよい/キュレーター

出品作家プロフィール(アルファベット順)

■長島有里枝 Nagashima, Yurie

長島有里枝作品

1973年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業、California Institute of the Arts修了。1995年、初の写真集『empty white room』(リトルモア)で注目される。2000年、『PASTIME PARADISE』(マドラ出版)で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。2009年出版のエッセイ集『背中の記憶』(講談社)で三島由紀夫賞候補、および講談社エッセイ賞を受賞。2010年写真集『SWISS』(赤々舎)。

■野村佐紀子 Nomura, Sakiko

野村佐紀子

1967年山口県下関市生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。1991年より荒木経惟に師事、写真家としての活動を始める。20年間で100回近くの写真展を開催。『裸ノ時間』(平凡社)『愛ノ時間』(BPM)『tsukuyomi』『近藤良平』(match and company)『夜間飛行』『黒闇』などの写真集がある。

■鷹野隆大 Takano, Ryudai

鷹野隆大

1963年福井県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。独学で写真を撮り始める。1994年に初個展、1998年より「毎日写真」を開始。2001年「手探りのキッス」展(東京都写真美術館)に出品。2006年、写真集『In My Room』(蒼窮舎)で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞。国内外の展覧会に幅広く出品している。主な写真集に2009年『男の乗り方』(Akio Nagasawa Publishing)、2011年『カスババ』(大和プレス)。2010年、鈴木理策、松江泰治、倉石信乃、清水穣とともに『写真分離派宣言』を行い、同名の書籍を出版(青幻舎)。