【美術家】風間サチコ プロフィール/グッズ関連情報

【ラムフロムオリジナル】風間サチコ グッズ

現代美術家 風間サチコ(かざまさちこ/Sachiko Kazama)のプロフィール&グッズ関連情報ページです。

【風間サチコについて】

風間サチコ(かざまさちこ)は、現代社会や日本の政治を独自の視点でとらえた木版画作品を作り続ける、日本の現代アート界でひと際異彩を放っている現代アーティストです。幼い頃は体が弱く家に籠りがちな少女で、家では日常的に絵を描いていたそう。その頃は浮世絵がとても好きだったという彼女はしかし、初めから現代アーティストを目指していた訳ではありませんでした。手先が器用だった風間サチコは、定時制高校時代はよく自分で服を作ってはそれを来て学校に通っていたことから、一時はデザイナーになることを夢見ます。ところが19歳のある時、昼間のTVでよくやっていた仁侠映画にハマり、『藤純子のお竜姉さんが中ドスなら、私は彫刻刀よ!』と、木版画家になることを唐突に決意したのです。

浅間山山荘事件の日に生まれ、若い頃学生運動家だった父親を持ち、さらに自身は病弱だった故に子供らしく外で遊ぶことが出来なかったという経験もあって、世の中を斜めから見る癖がついていると語る風間サチコは、そんな生い立ちもあってか、実世界に渦巻く闇や社会問題をテーマとした作品を数多く制作しています。時に過激で、時にユーモラスな風間サチコの作品は、ここ数年で大きく注目されるようになり、2006年に第9回岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞)で優秀賞を受賞すると、2007年には木版画作品『危うし60階(奇襲するプリズン・ス・ガモー)』が文化庁買上作品となり、現在国立国際美術館に収蔵されています。

また最近の活動として、今春からはじまった読売新聞文化欄での『解題新書』への挿画連載や、2010年公開のドキュメンタリー映画『ANPO(リンダ・ホーグランド監督)』への出演など、その活躍のフィールドは益々幅広いものとなっています。

【作品について】

風間サチコの、現実世界に渦巻く闇や社会問題を題材としながらも、ユーモアをまじえた作品の持つエネルギーは、見るものを圧倒し続けています。

縦1.8メートル x 横3.6メートルの巨大作品『第日本防空戦士・2670』『風雲13号地』など、風間サチコが全身全霊をかけて緻密に彫った木版から刷られた画はどれも重厚で力強く、そんな風間の作品からは、無計画な都市開発やバブル崩壊の果てに残された負の遺産といった問題を山にしてなお、平然と暮らす私たち人間への辛辣なメッセージが滲みでているかのようです。

また、前述の重厚な作品とはひと味違った、ドジョウやフナ、メダカなどのかわいらしいキャラクターを使った作品『ドジョ戦記』は、一見ほのぼのとしているものの、そこは風間作品らしく、シニカルな笑いを誘う作品となっています。

ラムフロムのギャラリースペース、ギャラリー・アット・ラムフロム(GALLERY at lammfromm)では、この風間サチコの新作版画個展『ドジョ戦記』の展覧会を、2010年10月8日から11月23日まで開催いたします。どうぞお気軽にお越し下さい。(風間サチコ個展『ドジョ戦記:水がヌルくて死にそうです』の詳細はページ下部をご覧下さい)。

【ラムフロムオリジナル 風間サチコグッズ】

ラムフロムでは、風間サチコの個展『ドジョ戦記:水が ヌルくて死にそうです。』を記念した風間サチコ x ラムフロムの展覧会グッズを制作しました。アイテムは、タンブラー(3種類)とスタンプ(7種類)、Tシャツ(4種類)です。

タンブラーは、風間サチコの漫画作品『ドジョ戦記』の登場キャラクターをモチーフにデザインされており、かわいい系あり、味わい深い系ありと、お好みにあわせてお選び頂けるアートグッズです。また、ドジョ戦記の登場キャラクターやアイコンを忠実に再現したスタンプは、風間サチコ本人が大変気に入り、なんとこのスタンプを使用したマンガまで作ってしまったという、ラムフロム一押しのアイテムです。さらに、Tシャツは、風間サチコ作品『日本列島改造論』の中の1作、70年代の戦隊ヒーロー物に出てくるような架空の悪役キャラを作り上げたシリーズから生まれたキャラクター『ニシキゴイン』や、同じく『日本列島改造論』の中の1作で、左手に鍬、体には爆弾を巻きつけている『ドボッケン』というキャラクターをモチーフにした、やや劇画的イメージのデザインTシャツです。

【その他の風間サチコグッズ】

※こちらの商品は完売しました

ラムフロムでは、無人島プロダクション制作のTシャツや、てぬぐいなども取り扱っております。

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■主な経歴・受賞歴・展覧会歴

●グループ展

  • 1972年:東京都生まれ。東京都在住

●受賞暦

  1. 2006年:第9回 岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞)/優秀賞
  2. 1994年:パルコ アーバナート#3 奨励賞/山本容子賞
  3. 1992年:パルコ GOMESマンガグランプリ’93/岡崎京子賞

●個展

  • 2007年:満鉄人VSプリズン・ス・ガモー(無人島プロダクション/東京)、風間サチコ(無人島プロダクション/東京)
  • 2005年:クリテリオム64:風間サチコ(水戸芸術館現代美術ギャラリー/茨城)、カナリヤ ガイガーカウンター(マキイマサルファインアーツ/東京)
  • 2003年:夜と布団とナパーム弾(人形町エキジビットスペース・ヴィジョンズ/東京)、Macoloniald(マキイマサルファインアーツ/東京)
  • 2000年:ギャラリー手/東京
  • 1999年:新世代への視点:楽園(ギャラリー山口/東京)
  • 1998年:ギャラリー山口/東京

●グループ展

  • 2007年:平成17-18年度 文化庁買上優秀美術作品展(日本芸術院会館/東京)
  • 2006年:第9回 岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞)展(川崎市岡本太郎美術館/神奈川)
  • 2004年:ART JAM(ギャラリー山口/東京)
  • 2003年:栞展(藍画廊/東京)、「HARUTONARI 4 – Animal Heart – 種としての人間(ギャラリー山口/東京)
  • 2002年:bit展 6/7 風間サチコ&金田勝一(東京画廊/東京)
  • 2001年:セゾンアートプログラム アートイング2001(旧牛込原町小学校/東京)、VOCA展2001:現代美術の展望-新しい平面の作家たち(上野の森美術館/東京)
  • 1994年:パルコ アーバナート#3(渋谷パルコ/東京)