【美術家】杉戸洋 プロフィール/関連情報

現代美術作家 杉戸洋(すぎとひろし/Hiroshi Sugito)のプロフィール&グッズ関連情報ページです。

【杉戸洋について】

『夢を絵に描く、というより、夢を探し出すために描いているのかも』と語る現代アーティストの杉本洋(すぎもとひろし)の作品は、淡く優しい色彩で柔らかな印象を与える一方、どこか恐怖にも似た静かな冷たさを漂わせています。描かれた風景や場所の、その後ろに広がる世界までをも見たくなるような奥行きのある絵画は多くの人を引きつけてやみません。

1970年に愛知県名古屋市に生まれた杉戸洋は、3歳から14歳までの少年時代をニューヨークで過ごしました。愛知県立芸術大学日本画科在学中(愛知県立芸術大名誉教授の画家・櫃田伸也の元生徒だった)から個展を開催しており、現在までに数多くの個展やグループ展を国内外で開催しています。

現代アーティストの奈良美智や、建築家の青木淳とも交流を持つ杉戸洋ですが、奈良美智とはコラボレーション作品も発表しており注目を集めています。また、現在ドイツで活躍中のウクレレユニット「ココナミ」のジャケットワークなども手がけており、そのCDアルバム「Mina/coconami」は、ラムフロムでもロングセラー商品となっております。

最近の展覧会情報としては、水戸芸術館(茨城)にて開催の展覧会『CAFE in Mito 2011ー かかわりの色いろ(2011年)』や、小山登美夫ギャラリー(東京)にて開催の『杉戸洋-青木淳展覧会needle and thread(2011年)』などがありあります。

【作品について】

動くはずの無い絵画であるはずなのに、静かに音をたてながら画面の中で動いている。そんな印象の作品が多い杉戸洋ですが、特に彼の代表作品である、広い部屋にバタフライが何匹も飛んでいるペインティング作品『Butterfly Room(2004年)』は、画面に奥行きを見せる杉戸洋らしい、まさに代表作品と呼べる作品と言えます。バタフライには似つかわしくない、無機質なコンクリートのような壁と床の上に、バタフライが光の加減でゆらめいているように見える、そんなファンタジックなこの作品は、杉戸洋に興味を持った方には是非見てもらいたい作品です。

【杉戸洋 関連商品】

ラムフロム・ザ・コンセプトストア(lammfromm The Concept Store)では、1998~2006年の杉戸洋作品も収録されている展覧会カタログ『マイクロポップの時代:夏への扉(美術評論家松井みどり氏が解説)』や、前述した、杉戸洋がジャケットワークを手がけているCD「Mina/coconami:杉戸洋」を好評販売中です。

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■主な経歴・受賞歴・展覧会歴

●経歴

  • 1970年:愛知県名古屋生まれ
  • 1992年:愛知県立芸術大学日本画科卒業

●受賞暦

  • 1998年:VOCA展奨励賞受賞

●個展

  • 2009年:個展(マークフォックスギャラリー/ロサンゼルス)
  • 2008年:Triple Mountain(ガレリア・フォルテ・ヴィラッサ/サンパウロ)、個展(ケンジタキギャラリー/名古屋)
  • 2007年:空への近道(小山登美夫ギャラリー/東京)、under the cloud(ニコール・クラッグスブルン/ニューヨーク)
  • 2006年:April Song(ヴァンジ彫刻庭園美術館/静岡)、Focus : Hiroshi Sugito(フォートワース近代美術館/テキサス)
  • 2005年:BRIDGE(ケンジタキギャラリー/名古屋)、個展(ニコル・クラッグスブルン/ニューヨーク)、個展(マークフォックスギャラリー/ロサンゼルス)
  • 2004年:the birdsong(ガレリエ・アルンドト&パートナー/ベルリン)、個展(ガレリア・フォルテ・ヴィラッサ/サンパウロ)
  • 2003年:under the shadow(小山登美夫ギャラリー/東京)
  • 2002年:voyager(愛知県美術館/名古屋)、個展(マークフォックスギャラリー/ロサンゼルス)、ranger(ケンジタキギャラリー/名古屋)
  • 2001年:小山登美夫ギャラリー/東京)
  • 2000年:個展(クローディア・ジアン・フェラーリ・アルテコンテンポラーネ/ミラノ)、個展(マークフォックスギャラリー/ロサンゼルス)
  • 1999年 個展(ロンドン・プロジェクツ/ロンドン)、個展(ケンジタキギャラリー/名古屋)、個展(ガレリア・カマーゴ・ヴィラッサ/サンパウロ)、個展(アルント&パートナー/ベルリン)
  • 1998年:個展(小山登美夫ギャラリー/東京)、個展(現代美術製作所/東京)、個展(マークフォックスギャラリー/サンタモニカ)、個展(ニコル・クラッグスブルン/ニューヨーク)
  • 1997年:個展(ニコル・クラッグスブルン/ニューヨーク)、個展(アンソニー・マイヤー・ファイン・アート/サンフランシスコ)
  • 1996年:個展(小山登美夫ギャラリー/東京)、マークフォックスギャラリー/サンタモニカ)
  • 1993年:個展(ステゴザウルススタジオ/名古屋)
  • 1992年:個展(ステゴザウルススタジオ/名古屋)
  • 1991年:個展(ラブコレクションギャラリー/名古屋)

●グループ展

  • 2011年:CAFE in Mito 2011ー かかわりの色いろ(水戸芸術館/茨城)、杉戸洋-青木淳展覧会needle and thread(小山登美夫ギャラリー/東京)、常設特別展 Art in an Office ?印象派・近代日本画から現代絵画まで(豊田市美術館/愛知)
  • 2010年:絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から(国立国際美術館 NMAO/大阪)、MOTコレクション 入り口はこちらー何が見える?(東京都現代美術館/東京)、沖縄県立美術館コレクション(沖縄県立美術館/沖縄)、物語の絵画(新潟県立万代島美術館/新潟)
  • 2009年:ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開(原美術館/東京)、放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち(愛知県美術館/名古屋、愛知)
  • 2008年:ドローイングズ?考える手(矢田ギャラリー/名古屋)、The 7th Gwangju Biennale(Biennale Hall, Gwangju Museum of Art/光州)、タイムスケープ もうひとつの時間(愛知県立美術館/愛知)、PARKHAUS(クンストハレ・デュッセルドルフ/デュッセルドルフ)、シャギャーン(misako & rosen/東京)
  • 2007年:夏への扉-マイクロポップの時代(水戸芸術館/茨城)、『森』としての絵画(岡崎市美術博物館/愛知、ポートレート・セッション(ナディッフ/東京、広島現代美術館/広島)、Silly Adult(Gelleri Nicolai Wallner/コペンハーゲン)、ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方(ビュフェ美術館/静岡)、ホップ、スタンプ、HANGA! こども版画美術館(ビュフェ美術館/静岡)
  • 2006年:ブループ展(マークフォックスギャラリー/ロサンゼルス)、Talking Pictures(Sammlung Goetz/ミュンヘン)、MARCH(ケンジタキギャラリー/愛知)、AtoZ(吉井酒造煉瓦倉庫/青森)、Approaching Landscape(Galerie Michael Zink/ミュンヘン)、10周年記念(小山登美夫ギャラリー/東京)、日常とその向こう(浜口陽三・ヤマサコレクション/東京)
  • 2005年:paper(Nicole Klagsbrun Gallery/ニューヨーク)、Japan Pop(Helsinki City Art Museum/ヘルシンキ)、Works on paper(Arndt & Partner/ベルリン)
  • 2004年:2004年:Over the Rainbow(Galerie Zink & Gegner/ミュンヘン)、The Japanese Experience : Inevitable(Das museum der Moderne Salzburg/ザルツブルグ)、Time of My Life: Art with Youthful Sprit(東京オペラシティアートギャラリー/東京)、Why not live for art?(東京オペラシティアートギャラリー/東京)、奈良美智・落合多武・杉戸洋: New Prints(SPACE FORCE/東京)、REAL WORLD – THE DISSOLVING SPACE OF EXPERIENCE(Modern Art Oxford/オックスフォード)、The Art Collection of Marunouchi Area(東京ステーションギャラリー/東京)
  • 2003年:Opening Exhibition(小山登美夫ギャラリー/東京)、Antonio Carderara and Hiroshi Sugito(Galerie Zink & Gegner/ミュンヘン)、Interview with Painting(Fondazione bevilacqua la Masa/ベネチア)、Japan Rising(Palm Beach Institute of Contemporary Art/レイクワース)、Poetic Justice(The 8th International Istanbul biennial/イスタンブール)、ガリバー美術探検記(北海道立近代美術館/札幌)
  • 2002年:Emotional Site(食料ビル/東京)、グループ展(Nicole Klagsbrun Gallery/ニューヨーク)、The Japanese Experience – Inevitable(The Blickele Stiftung財団/クライヒタール)、Jap in the box(Stephen Friedman Gallery/ロンドン)、Connections(マークフォックスギャラリー/ロサンゼルス)
  • 2001年:グループ展(Michael Zink/ミュンヘン)、Ghost(Claudia Gian Ferrari Arte Contemporanea/ミラノ)、Painting at the Edge of the World(Walker Art Center、ミネアポリス/ミネソタ)、The big ld(James Cohen/ニューヨーク)、Reflections of Earth(The Allen Memorial Art Museum, Oberlin College/オーバリン)
  • 2000年:Kaleidoscope of time(福井県立美術館/福井)、Yume no Ato – Was rom Traum blieb(Haus am Waldsee/ベルリン)、Scope(ケンジタキギャラリー/名古屋)、Gendai(Centrum Sztuki Wspolczesnej Zamek Ujazdowski/ワルシャワ)
  • 1999年:MOT Annual 1999 – Modest Radicalism(東京都現代美術館/東京)、Noontime Meditation(栃木県立美術館/宇都宮)、Survey of Japanese Paintings(東京ステーションギャラリー/東京)、Art is Fun 10: Angelic, Devilish, or Both(ハラミュージアム アーク/群馬)
  • 1998年:VOCA ’98(上野の森美術館/東京)、Hanging(Galeria Camargo Vilaca/サンパウロ)、Innocent Minds(愛知芸術文化センター/愛知)
  • 1997年:グループ展(マークフォックスギャラリー/サンタモニカ)、グループ展(小山登美夫ギャラリー/東京)、live & Well, new painting(Elizabeth Harris Gallery/ニュ-ヨーク)、The Best of the Season(オルドリッチ現代美術館/コネチカット)
  • 1996年:名古屋コンテンポラリーアートフェア(名古屋市民ギャラリー/愛知)、Kind of Blue(白土舎/愛知)
  • 1995年:グループ展(ケンジタキギャラリー/愛知)
  • 1994年:となりのけはい(愛知芸術文化センター/愛知)

●主な作品集・書籍情報

  • FOIL vol.3(2011年/フォイル)
  • マイクロポップの時代:夏への扉 展覧会カタログ(2007年/パルコ出版)
  • April Song(2007年/フォイル)
  • under the shadow-杉戸洋作品集(2004年/求龍堂)