【美術家】伊藤存 プロフィール/グッズ関連情報

伊藤存 グッズ

現代美術作家 伊藤存(いとうぞん/Zon Ito)のプロフィール&グッズ関連情報ページです。

【伊藤存について】

自然の光景や動物などの身近なイメージを、カラフルな刺繍によって表現する現代アーティストの伊藤存(いとうぞん)。様々なイメージが1つの画面に同居する作品は、さながら連想ゲームのよ うで、想像の中で遊んでいるかのようです。かつて、一青窈のアルバム「一青想(2004年発売)」や、She’s Pippiのアルバム「She’s Pippi(2003年発売)」のジャケットデザインを手掛けたことでも話題となりました。

1971年に大阪府に生まれ、京都市立芸術大学を卒業後、暫くは芸姑のかつらを作る職人の助手をしていたり(基本的にはただ仕事場に居るだけで給料をもらっていたそう)、逆さ吊りで演奏するロックバンド「反重力ジョニー」のギタリストとして活動していたそうですが、1999年に大阪の児玉画廊にて開催されたグループ展『FLOW』に参加すると、その翌年には同じく児玉画廊にて個展『山並みハイウエー』を開催。以降、コンスタントに個展を開催しています。2001年には「咲くやこの花賞美術部門受賞」を受賞し、話題となりました。

また伊藤存は、妻でありアーティストの青木綾子(あおきりょうこ)と結成したアーティストユニット「念写(psychicscope)」にてアニメーションビデオ作品も発表しており、こちらの活動も要注目です(ちなみに、2010年5月22日(土)にワタリウム美術館にて開催された、現代アーティスト・落合多武(おちあいたむ)の展覧会関連イベント『アーティ スト オーケストラ オセロット』で、伊藤存がギターを、青木陵子が風鈴を担当して演奏を行ったそうですが、それが果たして「念写」としてのパフォーマン スであったかは不明です)。

なお、最近の情報としては、タカ・イシイギャラリー(東京)にて開催の個展『潮の動きとこだわりのない置き物(2011年7月9日~8月6日)』があります。

【伊藤存作品について】

見た瞬間は混沌としているように見える現代アーティスト伊藤存のドローイングや刺繍作品は、その後自分の頭の中で再構築しなおしたなら、続くその後は見る瞬間によって違うとらえ方が出来る、そんな楽しみ方も出来る作品が多くあります。

代表的な作品としては、国立国際美術館が購入し所蔵している、176×255 cmの布にドローイングのような刺繍が施された作品『森(2006年)』が上げられます。この作品は、一見森には見えない、けれどじっと見ていると徐々に木々が浮かび上がって来るという、そんな、観客が自らの感性で作品の存在感を探し出すだす楽しさがある作品です。伊藤存といえば、細い線で描かれたドローイング作品や、布に刺繍が施されているこのような作品がすぐに思い浮かびますが、その中でもこの作品は、もっとも伊藤存らしい、浮遊感のある線の動きが全面に押し出されている作品と言えます。

また、思考の断片を紡ぎ合わせたようなドローイング作品『浅瀬の旅行(2000年)』も、遠近感があるようでないような、ないようであるような、そんな不思議な感覚を覚えるユニークな作品として注目されます。

【伊藤存 グッズ】

ラムフロムでは現在、2008年に開催された展覧会『ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション』オリジナルグッズとして製作された伊藤存のノートシリーズを好評発売中です。(※既に売り切れの場合もございます。予めご了承下さい。)

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■主な経歴・受賞歴・展覧会歴

●経歴

  • 1971年:大阪府生まれ
  • 1996年:京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻卒業

●受賞暦

  • 2001年:咲くやこの花賞美術部門受賞

●個展

  • 2011年:潮の動きとこだわりのない置き物(タカ・イシイギャラリー/東京)
  • 2009年:四月パカ(タカ・イシイギャラリー/東京)
  • 2008年:バイ-バイ-エックス(児玉画廊/東京)
  • 2007年:NEW TOWNのスペース(リトルモア地下/東京)
  • 2005年:Key of your Fountain(児玉画廊/大阪)
  • 2004年:Veins(Konrad Fischer Gallery/デュッセルドルフ)
  • 2003年:きんじょのはて(ワタリウム美術館/東京)
  • 2002年:Alchemist Meeting(京都芸術センター/京都)、逆跳び逆躍び(コオジオグラギャラリー/愛知)
  • 2001年:ぶらぶらリキッド(児玉画廊/大阪)、ZON ITO EXHIBITION(オン・サンデーズ/東京)
  • 2000年:山並みハイウエー(児玉画廊/大阪)

●グループ展

  • 2011年:ハートビート展 時代にキスして I lOVE ART 11(ワタリウム美術館/東京)
  • 2009年:Stitch by Stitch 針と糸で描くわたし(東京都庭園美術館/東京)、Louisa Bufardeci & Zon Ito(シドニー現代美術館/シドニー)、MOTコレクション 夏の遊び場ーしりとり、ままごと、なぞなぞ、ぶらんこ(東京都現代美術館/東京)、ネオテニー・ジャパン-高橋コレクション(上野の森美術館/東京)、第三届南京三年展(南京南視覚美術館/南京)
  • 2008年:ライフがフォームになるとき:未来への対話 ブラジル、日本(サンパウロ近代美術館/サンパウロ)、ネオテニー・ジャパン-高橋コレクション鹿児島県霧島アートの森巡回:札幌芸術の森美術館
  • 2007年:La Chaine(BankART1929/神奈川)、ignore your perspective 4(児玉画廊/東京)、見えない地平線を探して(岡本太郎記念館/東京)、森としての絵画:「絵」の中で考える(岡崎市美術博物館/愛知)、ignore your perspective 3(児玉画廊/大阪)
  • 2006年:三つの個展:伊藤存×今村源×須田悦弘(国立国際美術館/大阪)、Pschic Scope(spaceC/ソウル)、夢の中の自然(群馬県立館林美術館/群馬)、With Marcel Duchamp(児玉画廊/東京)、ignore your perspective 2(児玉画廊/東京)
  • 2005年:ignore your perspective(児玉画廊/大阪)、縫う人 – 針仕事の豊かな時間(ボーダレス・アートギャラリー NO-MA/近江八幡)、第11回 インドトリエンナーレ(ラビンドラ・バワン・ギャラリー/ニューデリー)
  • 2004年:アートがあれば(東京オペラシティーアートギャラリー/東京)
  • 2003年:Study(タカイシイギャラリ-/東京)、Slow Painting(大和ラジエーターファクトリー・ビューイングルーム/広島)、Art Court Frontier 2003(アートコートギャラリー/大阪)、How Latitudes Become Forms(Walker Art Center/ミネアポリス)
  • 2002年:Private Luxury(萬野美術館/大阪)、日常茶飯美(水戸芸術館/茨城)、Art in Transit(パレスサイドホテル/京都)
  • 2001年:KYOTO×AMSTERDAM-New Directions-(京都芸術センター)、横浜トリエンナーレ2001(パシフィコ横浜展示ホール/神奈川)、VOCA展 2001(上野の森美術館/東京)
  • 2000年:念写(児玉画廊/大阪)
  • 1999年:FLOW(児玉画廊/大阪)、ドーナッツ展(オン・サンデーズ/東京)