草間彌生xラムフロムのアートグッズ – その2 –

草間彌生xラムフロムのアートグッズ - その1 -

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六本木の森美術館にて2004年2月から5月まで開催され52万人を動員した、草間彌生大規模個展『クサマトリックス』の展覧会グッズとして製作された、ラムフロム初の草間彌生グッズの中のひとつ「草間彌生描き下ろしドローイングバンダナ」は、ファッション雑貨やラッピングアイテムなどに使えるお手軽価格のアイテムとして、今も人気の高い草間グッズです。

ラムフロムオリジナル 草間彌生「バンダナ(イエロー)」実はこのバンダナですが、モチーフとなっているドローイングは、既存の草間彌生作品ではなく、当時この企画担当者だったラムフロムの椎名の目の前で、草間氏が実際に描いて下さった作品です。ラムフロムではこのバンダナを、まさにこのグッズの為だけに描かれたドローイングをモチーフを元に、デザインと製作を行いました。

ちなみに、草間氏がドローイングを描いている最中同じ部屋の傍らにいた椎名曰く、『待っている間は本当に緊張した』そうです。

完成品を目にした時の、草間氏の笑顔が印象的だった。

1993年に『ヴェネチアビエンナーレ』で発表されて話題となった立体作品『南瓜(かぼちゃ)』をモチーフにデザインされた「Pumpkin(パンプキン) ソフトスカルプチャー」も、Balloonソフトスカルプチャー同様、草間彌生展覧会『クサマトリックス』にあわせて製作されたラムフロムのオリジナルグッズで、こちらもラムフロムがデザインから製作までを手がけています。

ラムフロムオリジナル 草間彌生 Balloon ソフトスカルプチャー海外からの購入依頼も多いこのPumpkin ソフトスカルプチャーですが、このソフトスカルプチャーもBalloonの時と同じく、水玉の位置とプリントの繋がりで苦労をしました。しかしこのPumpkinの製作では、Balloon製作の時よりも大変だった事が一つありました。

それは、「かぼちゃ型」をどう作るかということでした。

素材として使用しているパラシュート・ナイロンは、さらっとした手触り感や生地の風合いがとても良いのですが、とても柔らかい生地のために、外側が膨らんで、中側がへこんでいるというカボチャ型を再現するのに苦労し、生地を何度も選び直しました。今ではその苦労も懐かしい思い出ですが、立体製作の難しさを身にしみて実感した経験でした。

こうして、草間彌生の作品をモチーフにした2つのソフトスカルプチャーは完成したのですが、椎名曰く、初めて草間彌生氏に見てもらった時の、彼女のにっこりとした印象的な笑顔は今でも鮮明に覚えているそうです。

 

ところで、このPumpkin ソフトスカルプチャーにはちょっとしたマル秘エピソードがあります。

今をときめくインテリアデザイナーの片山正通(かたやままさみち)氏が、イタリアのミラノサローネに行った時の事。面白いカボチャ型のクッションがあると思い、買って帰ろうと手にしたところ、タグに書かれた見覚えある名前にその場で買うのを止めたそうです。

片山氏は帰国後、ラムフロムに直接訪ねて来て下さり、Pumpkin ソフトスカルプチャーを購入して行って下さいました。

実は片山氏は、ラムフロムのかつてのお隣さんだったのです。

最新のPen Books「やっぱり好きだ!草間彌生。」でも紹介されています。

ラムフロムが初めて手がけた草間彌生グッズシリーズは発売後、お陰さまで国内外で大きな反響を呼びました。現在では、ラムフロムの直営店や草間彌生個展会場以外にも、六本木ヒルズのアート・アンド・デザインストアや、イタリアはミラノの有名セレクトショップ、イギリスのTateなどでも販売されるなど、ラムフロムのロングセラー商品となっています。

先日発売されたばかりの「Pen BOOKS やっぱり好きだ!草間彌生。」の中でも紹介されるなど、現在でも様々なメディアで取り上げられられているラムフロムの自信作を、皆さんも是非チェックしてみて下さいね。

 

ラムフロムオリジナルの草間彌生グッズ「Pumpkin ソフトスカルプチャー」と「Balloonソフトスカルプチャー」は、ラムフロムのオンラインストア及びリアルストアにてお買い求め頂けます。