奈良美智 x LAMMFROMM PUP KING DENIM

奈良美智xLAMMFROMM Pup King DENIM ( デニム de ミライ ~ Denim Project ~ )

奈良美智xLAMMFROMM

“PUP KING DENIM”

​​世界中にファンを持つ「奈良美智xラムフロム PUP KING」の発売から20周年を記念した「奈良美智xラムフロム PUP KING DENIM」の紹介ページです。

◎「PUP KING DENIM(パップキングデニム)誕生の経緯

奈良美智xLAMMFROMM Pup King DENIM ( デニム de ミライ ~ Denim Project ~ )

PUP KING DENIM(以下、パップキングデニムと記述します)」は、東京の下町、竹ノ塚にあるプレス工場「ヤマサワプレス」が引き取った、アメリカ西海岸の倉庫で捨てられる直前だった20トンもの「リーバイス 501」のユーズドストックをアップサイクルして、商品やアート作品等を展開するSDGsプロジェクト「デニム de ミライ ~Denim Project~」への賛同から生まれました。

◎リデュース、リユース、リサイクル、リメイクとは異なる「アップサイクル」とは

奈良美智xLAMMFROMM Pup King DENIM ( デニム de ミライ ~ Denim Project ~ )

いわゆる”物の再資源化”を目指す「3R(Reduce、Reuse、Recycle)」の考えた方は大分前からあり、また近年ではこの、使用資源・廃棄物の削減(リデュース)、使い回しての再利用(リユース)、廃棄物を資源レベルまで戻した原材料使用の商品製造(リサイクル)という「3R」を、多くの企業のみならず個々人が積極的に取り組み始めており、実際この取組みは徐々に世間に定着してきているように感じます。

ところで、この3Rの中にはありませんが、同じような”物を大切にする”行いの一つとして、昔から行われている「Remake(リメイク)」があります。これは、”価値が下がった物で新しい物を作ること(例えば古いタオルで雑巾を作る等)”です。

一方、世の中には、洋服や靴、楽器等、年代物であったり、使い古されたりしていても価値がある高額商品が多数あります。また、新品にあえてダメージ加工を加えた”エイジド商品”というものもあり、それらは、製造工程において通常よりも手間暇が掛かる為に値段が高いのですが、高くても人気を博しています。では何故、こういったものが高くても人気なのでしょうか? 

Upcycle(アップサイクル)」というのは、”その価値を高く保ったまま、それを使用して、更に高い価値を持った新しい物を作ること”です。これを「創造的再利用」と言います。つまり、物それ自体が使用可能か不可能かに関わらず、その物に付随した価値を生かし、更に高めて新しい物に生まれ変わらせることが「アップサイクル」です。そして、年代物であったり、使い古されたりしていても売れる商品には、このアップサイクルのセオリーに準じた価値がある、と考えられます。

今回ラムフロムが製作した「パップキングデニム」は、このアップサイクルのセオリーの元、「リーバイス 501」が持つ、ファッションから外交まで長い間世界中に影響を与え続けて来た、他にない歴史的な価値に、新たに「奈良美智」という、作品のみならず人としての生き方やあり方も世界中の多くの人々を魅了し続けている、日本を代表する美術家の価値感で「創造的再利用」した唯一無二の価値を持つぬいぐるみです。

今回の「デニム de ミライ ~Denim Project〜」で、この「創造的再利用」を正に実現しているのは「パップキングデニム」であり、これこそが、パップキングデニムが”アートプロダクト”である由縁なのです。

◎日本国内でのパップキングデニム製作について

奈良美智xラムフロム PUP KING DENIM

パップキングデニム」は、一本の501ジーンズからではなく、複数のジーンズ生地を使用して作られています。そのため、顔や体、耳や尻尾などのパーツごとに色が違っており、一体として同じものはない、ひとつひとつが世界でただ一体のみの、パップキングデニムなのです。

パップキングデニムに使用されている80年代から90年代製であろうリーバイス 501のユーズドストックの生地の再生には、一枚ずつ、慎重かつ丁寧に洗濯や修復、乾燥、プレスなど、とても手間がかかっています。また、そのデニム地のパーツからのぬいぐるみの型抜きも、生地の大きさが様々な為に、一枚ずつ細かな調整が必要となります。さらに、デニムを縫製するには、特別なミシンが必要で、どこの縫製工場でも縫えるわけではありません。そしてこれらの細かい作業はあまりに大変な為、日本の工場以外での製造は不可能でした。

このように、パップキングデニムが生まれるまでには様々なストーリーがあり、これらストーリーもまた、パップキングデニムの価値を高めているものであります。

◎犬小屋風パッケージについて

奈良美智xLAMMFROMM Pup King DENIM ( デニム de ミライ ~ Denim Project ~ )

パップキングデニム」の為に製作した、赤い屋根の犬小屋をイメージした特製ボックス(外箱)は、これまでもラムフロムのアートプロダクツのデザインを数多く手がけている、日本を代表するアートディレクター/グラフィックデザイナーの古平正義氏がデザインしました。

なお、こちらのボックスは、リサイクルした段ボール紙を採用しており、箱に入れたパップキングを包んでいる「クラフトハトロン紙」も含め、パッケージ類も100%リサイクル可能です。

◎終わりに

奈良美智xラムフロム PUP KING DENIM

LAMMFROMM(ラムフロム)」は、現代美術をテーマにしたプロダクトを製作・販売する新しいスタイルを目指したセレクトショップです。これまで四半世紀に渡り、奈良美智さんや草間彌生さん、村上隆さんなど多くのアーティストとコラボレーションした製品をリリースしてきました。

今回「デニム deミライ~DENIM PROJECT ~」に参加するにあたり、これまで20年以上作り続けてきた日本を代表する美術家、奈良美智さんのアートイコン「PUP KING(パップキング)」のぬいぐるみを”リーバイス501”のデニム地でアップサイクルすることは、私達にとって大変エキサイティングな出来事でした。

本来廃棄されるべきデニム地がアーティストのイメージによって再生されることは、持続可能性を考える上で大きな希望になるはずです。創造的再利用といわれる「UPCYCLING(アップサイクリング)」のひとつの回答を、今回のプロダクト「PUP KING DENIM(パップキングデニム)」で、私達ラムフロムがこれから出来ることを、みなさまと一緒に考えて行きたいと思います。

今年はパップキングの発売から20周年目ということで、首輪を二重に、バックルもダブルリングにしたところも注目して頂きたい、「奈良美智xラムフロム PUP KING DENIM(パップキングデニム)」を、どうぞ末長く可愛がって頂ければ幸いです。

【PUP KING DENIM 仕様】

特徴:パップキングデニムは、一体の製作に複数のジーンズ生地を使用しており、かつ、一体一体異なる色合いになっている為、一体一体が、世界でただ一つだけのパップキングデニムです。(※シリアルナンバー等はありません)

サイズ:全長60cm/全幅(前足の端から端)58cm/全高(王冠の最も高い部分)21cm(※すべて概寸で個体差があります)

【関連トピックス】よろしければ、こちらも併せてお読み下さい

【新商品】奈良美智xLAMMFROMM PUP KING DENIM

「デニム deミライ~DENIM PROJECT ~」特設サイト(外部リンク)

※プロジェクトの詳細につきましては、伊勢丹新宿店に直接お問合せ下さい