ラムフロム・ザ・コンセプトストア(渋谷区上原)のギャラリースペース、GALLERY at lammfrommでは、風間サチコ(かざまさちこ)の個展『ドジョ戦記:水がヌルくて死にそうです。』を、2010年10月8日(金)から11月23日(火・祝)まで開催いたします。
併せて、無人島プロダクションでは風間サチコ展『平成博2010』を同時開催いたします。
木版画の手法で日本の歴史を独自に検証する風間への注目は年々高まり、今春からはじまった読売新聞文化欄での「解題新書」への挿画連載、今秋公開となるドキュメンタリー映画「ANPO」(リンダ・ホーグランド監督)へ出演するなど、その活躍のフィールドは展覧会開催・参加以外にも益々幅広いものとなっています。
本展では、風間が以前から家で飼っていた「ホトケドジョウ」を主人公にした、ヘルメットをかぶったドジョウ兵士「ドジョ兵」が主人公の、4コマ版画(マンガ)「ドジョ戦記」の新シリーズを展開します。
新シリーズとなるこの『水がヌルくて死にそうです。』は、1枚16コマで1話の構成となり、全12話(12枚)の原画を展示します。メダカの少年兵はじめナマズの隊長コイやフナなど、新しい淡水魚キャラクターたちも登場してストーリーを盛り上げます。
『水がヌルくて死にそうです。』に登場するキャラクターは全て、風間の目玉プロダクトとしてハンコ(スタンプ)として商品化され、展覧会に併せてお披露目されます(風間自身もそのハンコを使ってマンガを作り上げています)。その他にも、ドジョ兵の手ぬぐいや風間作品がプリントされた最新Tシャツなど、風間関連プロダクトを賑やかに展示販売いたします。
また、同時開催される無人島プロダクションでの風間サチコ展『平成博2010』では、戦前・戦中の地方博覧会の国策・啓蒙パビリオンを下敷きに、現代におけるおもしろパビリオンを発表します。太平洋戦争前、そして戦時中にも日本各地では「国産振興博覧会」や「観光産業博覧会」「国際温泉観光博」「大東亜建設博覧会」「国防科学大博覧会」など国防や産業、そして軍事博覧会にいたるまで数多くの博覧会が開催されてきました。自らがそういった博覧会の絵葉書コレクターである風間が、過去の歴史的背景の中で作られた博覧会やパビリオン建築の様式を平成の現代社会におきかえた形で、架空のパビリオンを創造しました。
バブル景気や世間をにぎわせた犯罪、政治など平成になってからの20年におきた社会の変動を、風間の作品を観ながら振り返ります。
シリアスな事象をユーモアでみせるという手法は変わらずに、表現タイプがまったく違う2つの展覧会をご覧いただくことで、さらに風間サチコの幅の広さ、奥行を感じていただけることと思います。
つきましては、本展覧会の記事掲載及び取材についてご協力賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
展覧会インフォメーション
- ●●●GALLERY at lammfromm展覧会●●●
- 展覧会名:風間サチコ展『ドジョ戦記:水がヌルくて死にそうです。』
- 内容:風間サチコが以前から家で飼っていた「ホトケドジョウ」を主人公にした、ヘルメットをかぶったドジョウ兵士「ドジョ兵」が主人公の、4コマ版画(マンガ)「ドジョ戦記」の新シリーズを展開する展覧会です。
- 会期:2010年10月8日(金)~11月23日(火・祝)
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- 会場:GALLERY at lammfromm / lammfromm The Concept S
- 〒151-0064東京都渋谷区上原1-1-21 山口ビル1F(地図)
- TEL&FAX:03-5454-0450
- 定休日:なし
- ラムフロム公式サイト:https://www.lammfromm.jp
- ●●●無人島プロダクション展覧会●●●
- 展覧会名:風間サチコ『平成博2010』
- 内容:戦前・戦中の地方博覧会の国策・啓蒙パビリオンを下敷きに、風間サチコが現代におけるおもしろパビリオンを発表する展覧会です。
- 会期:2010年10月7日(木)~11月27日(土)
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- 会場:無人島プロダクション
- 〒135-0022東京都江東区三好2-12-6 SNAC内
- TEL&FAX:03-6458-8225
- 公式サイト:www.mujin-to.com
風間サチコ(かざまさちこ) プロフィール
- 1972年 東京都生まれ。東京都在住
主な個展
- 2009 「昭和残像伝」無人島プロダクション/東京
- 2007 「満鉄人VSプリズン・ス・ガモー」無人島プロダクション/東京
- 2005 「クリテリオム64:風間サチコ」水戸芸術館現代美術ギャラリー/茨城
主なグループ展
- 2010 「VOCA展2001:現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館/東京
- 2009 「どろどろ、どろん 異界をめぐるアジアの現代美術」広島市現代美術館/広島
- 2008 「TARO賞の作家Ⅰ」川崎市岡本太郎美術館/神奈川 「東京ナンセンス」SCION Installation L.A/ロサンゼルス
主な受賞歴
- 2006年 第9回 岡本太郎記念現代芸術大賞(TARO賞) 優秀賞
パブリック・コレクション
- 文化庁 国立国際美術館