アンディ・ウォーホルとフィリップ・ハルスマン

Portrait of Andy Warhol

ギャラリー・アット・ラムフロム・オンライン(GALLERY at lammfromm Online)より、本日は、フィリップ・ハルスマン(Philippe Halsman)の作品『Portrait of Andy Warhol』をご紹介します。

30億円のウォーホル自画像

もともとイラストレーターであり商業デザイナーだったアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)。彼はその後、ファインアートの世界へと転職し、いわゆるアメリカンポップアートの担い手となった現代アーティストです。彼の、チェ・ゲバラやマリリン・モンローのポスターを家に飾っている人も多いのではないでしょうか。『The Velvet Underground and Nico』のアルバムジャケットのバナナもかなり有名ですね。

そんな、亡くなった今も数多くのアーティストや若者たちにインスピレーションを与え続けている彼ですが、でも個人的には実は彼の作品よりも、全男性抹殺団(S.C.U.M. /Society for Cutting Up Men)なんて団体の人に撃たれて重傷を負っちゃったりしている彼の人生の方が興味深い私です。

ところで、2010年5月12日に彼の自画像がNYの競売でなんと3250万ドル(約30億円)で落札されたそうです。予想価格は1000万~1500万ドルだっというので、予想の3倍の値段がついたんですね。凄いです。一般人には想像もできない金額です。30億円の自画像なんて普通買えません。いえ、3000万、300万だって無理。30万だって・・・500円玉貯金を毎日欠かさず続ければそのうちなんとか買えなくもないですが、それにはかなりの忍耐力が必要です。

 

では、約10万円ぐらいだったら?

ん? 10万? ウォーホルが?

 

そうです。

いえ、正確には、彼のポートレートです。フィリップ・ハルスマンという写真家がアンディを撮影した、そのポートレート作品です。

 

なんだ本人の作品じゃないのか。

 

確かに、ウォーホル自ら撮影したものではありませんが、でもフィリップ・ハルスマンもウォーホルに負けず劣らずの偉大な人です。なにせあの、世界最高の写真家集団『マグナム・フォト(Magnum Photos)』所属の写真家だったのですから。

マグナムのフィリップ・ハルスマンとは

ハルスマンは1906年にラトビアに生まれ、18歳でドイツへ留学後、パリへと移り住んで、そこから写真家として本格的な活動を始めます。そして1930年代、雑誌『ヴォーグ』や『ヴュ』などにおいて当時パリに集っていた芸術家や作家、俳優などのポートレート作品を発表して一躍話題の人となります。その後、第二次世界大戦を期にアメリカに渡った彼は、そこでアインシュタインやマリリン・モンロー、スタインベック、そしてアンディ・ウォーホルなどのポートレート作品を発表。雑誌『ライフ』の表紙は1000回以上も彼の写真が採用されていることは有名な話しです。1958年には世界の10人のフォトグラファーにも選ばれています。

彼は1979年にその生涯を閉じますが、彼の作品への評価は現在も高く、しかしそんな彼の作品がなんと、ラムフロムのギャラリー・オンラインで買えてしまうんです。これ、本当です。勿論、貴重なものです。

個人的には『Portrait of Andy Warhol 3』が一番お勧めですが、でも全ての写真において、アンディ・ウォーホルという人の内面がよく表現されているような、その色合いがとてもすばらしい作品です。

アートは好きだし作品を買ってみたいけれど、でも実際、作品はとても高くて買えないというのが、大半のアート好きな人たちの現実でしょう。でもこの作品は、アンディ好きなあなたにも、写真好きなあなたにも魅力的な作品ではないでしょうか。確かに安くはありませんが、でも少しがんばって手に入れてみたら、きっとあなたの宝物になることは間違いないと思います。

よかったらこの機会に是非チェックしてみて下さい。

フィリップ・ハルスマン『Portrait of Andy Warhol 』シリーズの詳細は、ギャラリー・アット・ラムフロム・オンライン内の以下のページにてご覧頂けます。

 

※作品を直接ご覧になりたい方は、リアルギャラリーへ直接お問い合わせ下さい。

GALLERY at lammfromm
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TEL:03-3468-8161
FAX:03-5722-6902