プレスリリース:『Side by Side 2~スムース・ポップ』展のご案内

ラムフロム・ザ・コンセプトストア(渋谷区上原)のギャラリースペース、GALLERY at lammfrommでは、2007年9月10日(月)から10月10日(月)まで、昨年の8月に開催され好評を博しました「Side by Side」展の第二弾、「Side by Side 2」展を開催いたします。
今回は、国内外で活躍している注目のアーティスト7名(藤田淳、ジョン・トレンブレイ、ロブ・プルーイット、稲森英敬、ジャック・ゴールドステイン、シル ヴィ・フルーリ、フレッド・トマセリ)が、「ポップ=日常」から他の「場」へと行ける「ゲート」をキーワードに、作品を展示いたします。

つ きましては、本展覧会の記事掲載及び取材についてご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

■展覧会インフォメーション■

◆ 名称:“Side by Side 2~スムース・ポップ”展
◆会期:2007年9月13日(水)~10月10日(水)
◆ 会場:lammfromm the Concept Store/GALLERY at lammfromm
ラムフロム・ザ・コンセプトストア
〒151-0064  東京都渋谷区上原1-1-21 山口ビル1F
TEL&FAX 03-5454-0450
www.lammfromm.jp
協 力:GALLERY SIDE2

■作家紹介■

藤田淳(ふじたじゅん)
1971年、神奈川県 生まれ。
テクノやパンク、ジャズを聴き、自らもドラムを叩くという藤田の描く作品からは、聴覚が呼び起こされるような不思議な感覚を生み出しま す。音の視覚化を目指した抽象絵画は、グリッド状の幾何学模様の整然とした反復や、円の拡がりや波紋のような動きを感じさせ、見るものに音やリズムといっ た、心地よい音楽的なテンションを与え続けている作家です。

John Tremblay(ジョン・トレンブレイ)
1966 年、ボストン生まれ。
ジョン・トレンブレイは、アクリル絵の具などによって、ポップな抽象画をつくり出す、コンテンポラリー・アーティストです。 彼は、キャンバスに描くためにテンプレートを用いりますが、これが作品を特徴付けるもののひとつでもあり、テンプレートから生まれる、反復し、増殖してい く物言わぬ図形は、やがて数を増すごとに響き合い、細胞を思わせる図形たちは、寄り集まって巨大な蜂の巣のようなものを形成していきます。現在はブルック リンに在住しており、アメリカ国内をはじめ、フランス、イタリア、スイス、ドイツなど多数の展覧会で積極的な活動を行っており、最近では、シュウウエムラ とのコラボレーション商品の発表しました。

Rob Pruitt(ロブ・プルーイット)
1964年、ワシントン DC生まれ。
ロブ・プルーイットは1980年代後半にPruitt-Earlyユニット(Rob Pruitt-Walter Early)として批評家達の賞賛を得ますが、1992年、Leo Castelli Galleryにて開催された個展にて1990年代の政治的背景(political correctness)によって、人種差別的、侮辱的だあると糾弾されアート界から半ば追放されました。その後、プルーイットはソロの作家として、 1999年にコカインの白い筋を鏡の上に引いた作品で返り咲きます。カートゥーンや、ブランド・ウォーター、ゴスやエコといったテーストなどアメリカの日 常を素材とした、ウィットに富む思い切りの良い作品は、新たなポップアート地平を開いたと言われています。現在は、ニューヨーク郊外の緑色と木材を中心に した自作エコハウスに在住。

稲森英敬(いなもりたかひろ)
1977年、東京生まれ。
稲森栄敬は、デジタル 情報の集積を意識しながら風景の写真を制作する期待の若手アーティスト。戦後日本の国土開発を起点に、情報収集とそこから起こる旅として現代を考察する作 品を制作して来ました。切り取る風景は最先端技術を駆使した工事中の新幹線、都市のようにそびえる原発、無人の交差点に揺れる光や雨、夜のガソリンスタン ド。「GT(グラン・ツーリズモ)」というタイトルのシリーズでは本人が自分の車で移動し、オープンな視線で現実をみつめることを反映したロードムー ヴィ・エンターテイメントの要素のある作品となっています。まだ無名ながら、その画像の美しさと奥行きが目をひく作品は、ニューヨーク、ロンドン、スイス といった海外コレクター・財団に収集されています。

Jack Goldstein(ジャック・ゴールドステイン)
1945 年、カナダ/モントリオール生まれ。2003年に死亡。
ジャック・ゴールドステインは、マスメディアで利用される魅力的なイメージを使った作品 で、1970年代から80年代にかけて活躍したポストモダンの芸術家のひとりです。Robert Longo(ロバート・ロンゴ)やSherrie Levin(シェリー・レヴィン)に並び、新しい世代を築き上げました。稲妻や戦時下の空を描いた大胆なペィンテングや、数々のパフォーマンス、犬の鳴き 声や風の音のレコーディングなど、作品は多岐のメデイアに渡ります。火山噴火シーンから海底の動きまでを流れるように撮った彼の色と発想の素晴らしい新作 フィルムは、2004年ウィットニー美術館でのバイエニアルで追悼公開し、70年代のフィルムワークも再評価されています。60年代から90年代までの アートシーンをゴールドステインの作品と人を通して語られる「Jack Goldstein and the CalArts Mafia 」が2004年に出版されました。

Sylvie Fleury(シルヴィ・フルーリ)
1961年、スイス/ジェノ ヴァ生まれ。
シルヴィ・フルーリは世界各都市を巡り、消費文化のエッセンスを作品化します。自らショッピングへと向かい、街に漂う流行の香りや都 市の個性をいち早くつきとめることによって制作された作品は、旬の現代を写し取ります。ピンストライプのステッカーを元にしたウォールペィンティング、選 んだ靴がそのまま床にばらまかれたインスタレーション、新作の口紅の色に彩られた彫刻など。最近はオーラや風水などニューエイジ的スピリチャルな要素が作 品に深く関わってもいます。ポップアートの影響はもちろんですが、他人の作る出した流行や欲望を、自分流にアレンジすることによって自由を手にするという アイディアが底辺を流れます。地元ジュネーヴではレコード・レーベル、ヴィラ・マジカ・レコーズを設立。従来とは異なったクリスマス・ソングのみを毎年末 リリースしています。

Fred Tomaselli(フレッド・トマセリ)
1956年、カルフォルニア/サンタモ ニカ生まれ。
トマセリの精力的な絵は、ファッション雑誌や医学書、鳥類の図鑑などから、切り抜き、それに絵の具や植物など、なん層もの層の美しい 作品が出来上がります。高艶の樹脂で覆われた、トマセリの作品は、あやゆる参考書などからの合成が、激しく目に光線が飛び込んでくるようです。現在は ニューヨークのブルックリンに在住し、制作活動を行っています。