渋谷パルコでサヴィニャック&サンペのポスター展を見た後はラムフロムへGO!

ラムムロム・ザ・コンセプトストアより、本日は、モンサヴォン社の牛乳石鹸の広告で有名な、レイモン・サヴィニャック(Raymond Savignac)のフランス記念切手(特装版)をご紹介します。

・・・の前に、なんか数日前にもオレンジ色の牛さんについて書いた気がするのですが、特に私が大のウシ好きとか、ラムフロムがウシの特集を組んでいるとかではございません。たまたまなんですよ、たまたま。渋谷パルコのロゴスギャラリーで10月20日からサヴィニャック&サンペのポスター展をやると聞き及び、それならばと、ラムフロムにあるレアなサヴィニャックグッズをご紹介しちゃおうかなと思い立ったんです。パルコからラムフロムまでは、歩いて15分ぐらいで来られるし。ポスター展を堪能した後はラムフロムでお買い物をお楽しみ頂けたらな〜と。そして、これがウシ続きだと気づいたのはもう上司に「次のトピはサヴィニャックのウシ切手で行きます!」と言っちゃって、そして上司も親指を立ててGOサインを出してくれちゃった後だったんでございます。

ということで、今回も「うっしっし〜」なアートグッズをご紹介しちゃいま〜す☆

レイモン・サヴィニャックって?

まず最初に、レイモン・サヴィニャックについてまだあまりご存じない方の為に、少しだけ彼のことを紹介しましょう。

「MONSAVON au lait」と刻まれた牛乳石鹸の上にピンク色したウシさんが小首をかしげて乗っている絵を、何処かで見かけたことありますでしょうか? これは、モンサヴォン社の牛乳石鹸の広告として描かれたポスター『牛乳石鹸・モンサヴォン』なのですが、これを制作したのがフランス人のポスターアーティスト、レイモン・サヴィニャックなんですね。

サヴィニャックはこのポスターで一躍有名になったのですが、しかしこのポスター、実は彼がまだ広告会社の社員だった頃、モンサヴォン社に頼まれてもいないのに勝手に描いて、特に表に出すことなく長いことしまい込んでいたものなんだそう。その後サヴィニャックは会社をクビになったり、第二次世界大戦で招集されてしまったりと、結構な苦労を重ねるのですが、しかし神は彼を見捨てませんでした(大分長いことほったらかして・・・いや、見守っていっしゃったようですが)。41歳の時に友人と開いたポスター原画展に、かつて自分をクビにした広告会社の社長が訪れ、あの勝手に描いた牛乳石鹸ポスターを見るやいなや、「こんなポスターを描いてくれ」と依頼。この社長さん、実は広告会社だけでなく、なんと牛乳石鹸の会社の社長さんでもあったのでした。

こうして晴れてポスターアーティストとなったサヴィニャックは、フランスの航空会社であるエール・フランスや電機メーカーのフリジェコといった企業広告用ポスターを初めとして、イベント宣伝ポスターや映画宣伝ポスターなどなど、カラフルでユニークかつ愛らしいポスターを数多く描きました(日本でもサントリーや森永チョコレートなどの広告を手がけて人気を博しました)。サヴィニャックは残念ながら2002年に95歳でこの世を去りましたが、彼の描いたポスターは今でも世界中の人に愛され続けており、様々なところで見かけます。サヴィニャックを知らない人でも、きっと彼のポスターのいくつかは何処かで見かけていると思います。もしかしたら、知らずお部屋に彼のポスターを飾っている方もいるかも?

ラムフロムで買えるサヴィニャックのレアアイテムとは?

レイモン・サヴィニャック フランス記念切手(特装版)これです(写真右)。2002年に彼が亡くなった、その翌年の2003年にフランスで発行されたレイモン・サヴィニャックの記念切手を特別に額装したもので、ファンはもちろんのこと、切手コレクターにもお勧めのアイテムでございます。

ヨーロッパではサヴィニャックポスターの多くが切手になっているようで、こちらもその一つなんですが、オレンジのウシさんが誰かとダンスをしているユニークな絵です。ウシさんは勿論あの牛乳石鹸ポスターのウシさんであり(でも色はピンクではなくオレンジ)、一方ダンスのお相手は、彼が一時助手を努めながらポスター制作を学んでいたグラフィックデザイナーのアドルフ・ムーロン・カッサンドル(Adolphe Mouron Cassandre)が手がけたキャラクター『デュポネ』という、まさに夢のキャラクター競演です(ちなみにカッサンドラはイヴ・サン・ローランのロゴを手がけた人です)。

ちなみに、彼が亡くなった年である2002年に制作されたこの絵の上部に「ART DE L' AFFICHE(アートポスター)」と書かれているのですが、残念ながら手元に資料がなくて、この絵が一体何の為のポスターなのかまで分りませんでした。すいません。

それともうひとつちなみに、サヴィニャックが晩年移り住んだノルマンディーの海岸リゾート地『トルーヴィル』にある地元のカジノに依頼されて制作したというポスターが、実はこのポスターに良く似ている・・・っていうか、そっくりなのですが、書かれている文字が「BAL DES AFFICHES(フランス語のため意味不明。知っている方いらっしゃいましたら、教えてシルブプレ)」となっており、かつウシさんがピンクです。参考までに。

そして最後に、このアートな切手についての使用上のご注意がございます。この商品アイテムをご購入して頂いた方には、せっかくオシャレ可愛い額に入ったアートズッグですので、是非飾って楽しんで頂きたいのですが、切手は正真正銘本物のおフランス製切手ですから、実際使用することも可能です。ただし、使用出来るのはユーロ圏に限られますので、万が一、「この切手使っちゃおうっかな〜」という誘惑に駆られたとしても日本では使えませんので、額から出してシートを切り取っちゃってから後悔しないよう、お気をつけ下さいませ。

 

ということで、パルコでサヴィニャック&サンペのポスター展を見た後は、ラムフロムまで散歩がてら足を伸ばして頂きまして、本日ご紹介したサヴィニャックグッズを直接ご覧になってみませんか? 道が分らない場合は、ラムフロム地図情報ページからご覧頂くか(ページ下部右下のバナーリンクより移動出来ます)、よろしければ直接ラムフロムのお店にお電話下さい。お待ちしております☆

それにしても、フランスではオレンジ色の牛キャラが多いのだろうか・・・。

 

レイモン・サヴィニャック商品は、現代アートグッズ通販が気軽に出来るオンラインストアでもお買い求め頂けます。