新商品:奈良美智アートワークアルバム『まっかなおひるね/伊藤君子×高瀬アキ』

ラムフロム・ザ・コンセプトストア(lammfromm The Concept Stor)より新商品入荷のお知らせです。奈良美智がアートワークを手掛けたアルバム『まっかなおひるね』が、ラムフロムに登場です。

 

新商品 奈良美智アートワークアルバム『まっかなおひるね/伊藤君子×高瀬アキ』奈良さんがアートワークを手掛けたアルバムは結構あるのですが、新商品はお久しぶりの登場です。

1999年の奈良美智作品『両手に花』が表紙になっているこのアルバム『まっかなおひるね』は、世界的日本人ジャズミュージシャンと小説家&詩人が夢の競演を果たしたジャズアルバムです。

アルバムの詩を手がけているメンバーの一人である詩人の白石かずこは、日本におけるポエトリー・リーディングの草分け的存在で、1970年に『聖なる淫者の季節』でH氏賞後、無限賞、藤村記念歴程賞、高見順賞、読売文学賞(詩歌部門)、晩翆賞、紫綬褒章などなど、数多くの受賞歴がある有名な詩人ですし、同じく詩で参加している、現在ベルリンに拠点を置いている小説家の多和田葉子も、群像新人文学賞、芥川龍之介賞、泉鏡花文学賞、ドゥマゴ文学賞、谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞と、これまた凄い受賞歴を誇る国際的な小説家です。

また、ピアノと詩を担当しているジャズピアニストの高瀬アキは、71年からプロ活動を行い、80年以降ヨーロッパでの活動を本格化すると、86年にはベルリンに移住して現在ヨーロッパを中心に活躍、これまでにドイツ・レコード批評家賞を8回も受賞しているという(最多受賞)凄い日本人ミュージシャンですし、このアルバムの発起人であり、ボーカルを務めている伊藤君子も、1989年に日米で発売したアルバム『FOLLOW ME』で、アメリカのラジオ&レコード誌のコンテンポラリー・ジャズ部門第16位という日本人初の快挙を成し遂げ、以降国内外で幅広い活躍をしている、日本ジャズ界を代表するジャズボーカリストです。

で、気になるのは、何故今回この『まっかなおひるね』のカバーに奈良さんのドローイングが使われることになったのかというところですが、残念ながらその経緯は分りませんでした。ただ、アルバムの批評に「奈良美智の描いた女の子が多和田の姿と重なる」とあって、なのでもしかしたら多和田さんつながりかもしれません。全く関係ない可能性90%ですが。

そして最後に、大事な曲の内容についてですが、知人にジャズミュージシャンが何人かいるにも関わらず、私自身ジャズには(にも?)あまり詳しくないので参考になるかどうか微妙ですが、まず出だしを聞いた時は、「え?これジャズ?」と思いました。スタンダードなジャズがお好みの方は、私と同じくちょっと戸惑うかもしれません。

でも、それこそがこのアルバムの目的だと思います。伊藤君子が歌う日本語の歌詞を追いかけるようにピエール・ジルが歌うフランス語の歌詞の曲とか、全く聞いたことのないイントロで始まる「赤とんぼ」とか、「たまにはさかなが食べたい」と始まる猫の歌とか、曲調はどれも確かにジャズでありながら、一般的なジャズのイメージからは大分遠い感じで始まり、でもそれがだんだん聞いているうちに馴染んできて、曲が進むにつれて次の展開が気になり出す・・・そんな、感じです。それと、ジャズの曲に対してこんな感想を持つのは初めてなんですが、曲はどれも「かわいい優しい、でも音はちょっとおてんば」なイメージです。そう、まさに奈良さんの女の子みたいなイメージなんですよ☆

 

でもやっぱり音楽は実際に聴いてみないと分りませんからね。気になる方は、是非チェックして見て下さいね♪ 奈良美智のアートワークアルバム『まっかなおひるね』は、ラムフロムのリアルストア及びオンラインストアにてお買い求め頂けます☆