【現代アーティスト】カレン・キリムニック プロフィール/グッズ関連情報

現代アーティスト カレン・キリムニック(Karen Kilimnik)のプロフィール&グッズ関連情報ページです。

【カレン・キリムニックについて】

1955年、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれの現代アーティスト、カレン・キリムニック(Karen Kilimnik)は、1990年代初め、エリザベス・ペイトンなどと並んで、新しい具象の作家として注目を浴びた作家たちの代表格の一人です。1993年にはホイットニー・ビエンナーレにも選出されています。

思春期の少女やおとぎ話に出てくる登場人物を、独特の甘くロマンティックな雰囲気で描くキリムニックは、ケイト・モスやレオナルド・ディカプリオら有名人の肖像画を、本人の写真や映像をモチーフに描いています。

モチーフとの間に生まれる距離間や平面的な印象など、同じ様に写真などをモチーフにしているムラタ有子作品と似ているところもあるように思われるキリムニックですが、そんな彼女の、都会や映画スターなどきらびやかな世界への強烈な憧れと嫉妬から生まれた作品たちは、幻想的でおとぎ話のような甘さの中にある種の毒を感じさせるところも注目点です。

日本では、2003年に開催された展覧会『Girls Don’t Cry(渋谷パルコミュージアム)』や、spiralで行われた展覧会にて紹介された他、港区にあるGALLERY SIDE2で開催された個展で話題となりました。また、ファッション・ブランドのマリー・クワントでツイッギーの絵を描き、バッグやポーチといったグッズが販売されたことでも注目されました(マリークワントのグッズに起用されたツイッギーを描いた作品のポスターは、雑誌「SWITCH Vol.20 No.9(2002年)」の付録にもなりました)。

カレン・キリムニックはまた、作家の他にも活動を行っており、初のバレエ作品「sleeping beauty + friends」が、2006年にロンドンで公演されています。

30代半ばでニューヨークへ移住し、今もニューヨークを拠点に活動を続けているカレン・キリムニック。最新の情報では、2011年にニューヨークの303 Galleryにて、個展『Karen Kilimnik』を開催。今後もその活動に要注目です。

【作品について】

主なカレン・キリムニックの代表作品としては、前述した、ファッションブランド、マリークワントのポスターに起用され、同モチーフをデザインしたバッグやポーチも限定発売された、コート姿のツイッギーの写真をモチーフに描かれたペインティング作品『ツイッギーの肖像画(タイトル/制作年不明)』が上げられます。

また、おとぎ話で描かれるようなレースをあしらった白いベッドが描かれた作品『Sugarplume Fairyland(1996年)』も、カレン・キリムニックらしい幻想的なイメージが描かれており、青と白のシンプルな配色が美しく目を引く、要注目の作品です。ブルー地に塗り重ねられた白い絵の具と白いドットが吹雪のように見え、背景にどんなストーリーが潜んでいるのだろうかと想像を掻き立てられます。

その他、渋谷パルコミュージアムで開催された展覧会『girls don’t cry』に出品された作品『The Woodland Nymphs-Act II Scene 3 Natasha hears a sound in the trees above(2001年)』は、プライベートエリアと書かれた柵の奥に続く森の入り口で、5人のバレリーナが踊る姿がコラージュされた作品で、妖精のように舞い踊るバレリーナの姿が幻想的でストーリー性を感じる、こちらもお勧めの作品となっています。

【カレン・キリムニック グッズ】

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■主な経歴・受賞歴・展覧会歴

●経歴

  • 1962年:アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ
  • 1976年:Temple University(テンプル大学)卒業

●個展

  • 2011年:Karen Kilimnik(303 Gallery/ニューヨーク)
  • 2010年:Intervention:Karen Kilimnik(Osterreichische Galerie Belvedere/オーストリア)
  • 2008年:Heathers(Spruth Magers Berlin/ドイツ)、Karen Kilimnik(Galerie Eva Presenhuber/スイス)、Karen Kilimnik(Museum of Contemporary Art Chicago/シカゴ)、Karen Kilimnik(303 Gallery/ニューヨーク)
  • 2007年:Karen Kilimnik(Aspen Art Museum/コロラド)、Karen Kilimnik(Monika Spruth Philomene Magers/ベルリン)、Karen Kilimnik(Museum of Contemporary Art – North Miami/フロリダ)、Karen Kilimnik(Spruth Magers London/ロンドン)、Karen Kilimnik(ICA – Institute of Contemporary Art – University of Pennsylvania/フィラデルフィア)、Karen Kilimnik(Le Consortium/フランス)、Karen Kilimnik(Serpentine Gallery/ロンドン)
  • 2006年:Karen Kilimnik(Musee d´Art Moderne de la Ville de Paris/パリ)、Karen Kilimnik(303 Gallery/ニューヨーク)
  • 2005年:Karen Kilimnik(Fondazione Bevilacqua La Masa/イタリア)、Karen Kilimnik in the Haus zum Kirschgarten(Historisches Museum Basel/スイス)
  • 2004年:Karen Kilimnik(Galerie Eva Presenhuber/スイス)
  • 2003年:Karen Kilimnik(Monika Spruth Philomene Magers/ミュンヘン)
  • 2002年:Karen Kilimnik: Fairy Battle(Irish Museum of Modern Art/ダブリン)、Karen Kilimnik(Galerie Eva Presenhuber/スイス)、Karen Kilimnik – Drawings for the ARMORY(303 Gallery/ニューヨーク)
  • 2001年:Karen Kilimnik(303 Gallery/ニューヨーク)
  • 2000年:Karen Kilimnik(Emily Tsingou Gallery/ロンドン)、Karen Kilimnik(Monika Spruth Philomene Magers/ミュンヘン)、Karen Kilimnik(Bonner Kunstverein/ドイツ)、Karen Kilimnik – Solo Exhibition(SLG South London Gallery/ロンドン)

●グループ展

  • 2010年:The Incomplete – Paris(Galerie Jean-Luc & Takako Richerd/パリ)、Ordinary Madness(Carnegie Museum of Art/ペンシルベニア)、Armitage Gone Dance Exquisite Corpse Project(Klemens Gasser & Tanja Grunert, Inc./ニューヨーク)、In the Company of Alice(Victoria Miro Gallery/ロンドン)
  • 2009年:We are sun kissed and snow blind(Galerie Patrick Seguin/パリ)、American Printmaking since 196(Museum of Modern Art Dubrovnik/クロアチア)、20 YEARS: We gave a party for the gods and the Gods all came(Nicole Klagsbrun Gallery/ニューヨーク)
  • 2008年:Faces and Figures(Revisited)(Marc Jancou Contemporary/ニューヨーク)、IMPLANT(The Horticultural Society of New York Gallery/ニューヨーク)、Pretty Ugly(Gavin Brown’s Enterprise/ニューヨーク)、Freeway Balconies(Deutsche Guggenheim/ベルリン)
  • 2007年:The Incomplete(Chelsea Art Museum/ニューヨーク)、The third mind(Carte blanche a Ugo Rondinone/パリ)、Old School(Zwirner & Wirth/ニューヨーク)、Timer 01(Triennale Bovisa/ミラノ)
  • 2006年:Defamation of Character(MoMA PS1/ニューヨーク)、Safe: an exploration of domesticity …(Kathleen Cullen Fine Arts/ニューヨーク)
  • 2005年:Goetz Meets Falckenberg(Sammlung Falckenberg-Kulturstiftung Phoenix Art/ハンブルグ)、Looking at Words(Andrea Rosen Gallery/ニューヨーク)
  • 2004年:Eye of the Needle(Roberts & Tilton/カリフォルニア)、Girls Don’t Cry(パルコミュージアム/東京)
  • 2003年:Game over(Andreas Grimm/ミュンヘン)、Within Hours We Would be im the Middle of Nowhere(303 Gallery/ニューヨーク)
  • 2002年:It’s Unfair!(Museum De Paviljoens/オランダ)、Reflections(Monika Spruth Philomene Magers/ミュンヘン), Munich (closed)
  • 2001年:The Mystery of Painting(Sammlung Goetz/ミュンヘン)、Works on Paper(Victoria Miro Gallery/ロンドン)
  • 2000年:Drawings(Sommer Contemporary Art/イスラエル)、Spring Thesis Exhibitions(Hessel Museum of Art & Center for Curatorial Studies Galleries at Bard College/ニューヨーク)

●主な作品集 (ラムフロムでのお取り扱いはありません)

  • Karen Kilimnik(2007年/Jrp/Ringier)
  • Karen Kilimnik im Haus Zum Kirschgarten: Paintings and Installations(2005年/Scalo Publishers)
  • Karen Kilimnik: Paintings(2001年/Scalo Publishers)
  • DRAWINGS BY KAREN KILIMNIK(1997年/Scalo Publishers)