【現代アーティスト】篠原有司男 プロフィール/グッズ関連情報

篠原有司男 ボクシング Tシャツ

現代アーティスト 篠原有司男(しのはらうしお/Ushio Shinohara)のプロフィール&グッズ関連情報ページです。

【篠原有司男について】

1957年から新人作家の牙城、読売アンデパンダン展に出品を続け、他に例を見ない、絵の具を含ませたボクシンググローブを両手につけ、その手をボクシングのように動かし叩きつけるように描く「ボクシング・ペインティング」で大きな波紋を呼び起こした現代アーティスト篠原有司男(しのはらうしお)は、「牛男(うしお)」という本名から「ギューチャン」の愛称で親しまれている現代美術家です。

1932年に東京麹町に生まれ、1953年に東京藝術大学油画科に入学しますが、57年には中退してしまいます。しかし美術家になることをやめた訳ではなく、1960年には『読売アンデパンダン』展の出品仲間である赤瀬川原平、荒川修作、吉村益信らと伝説の前衛芸術集団「ネオ・ダダ・オルガナイザーズ」を結成し、いくつかの展覧会を開催します。しかし、同年秋にリーダーが結婚したり、そのリーダーが所有していたアトリエが閉鎖されるなどしたため、結成から1年立たずに活動は停止してしまいます。ちなみに、この時期に篠原有司男がおこなった衝撃的ヘアスタイル「モヒカン刈り」写真(日本初といわれている)が、週刊誌のグラビアで紹介され世間で話題となりました。

篠原はその後、1969年にロックフェラー財団から奨学金を受け渡米すると、以後活動の場をニューヨークへと移し、現在もそのニューヨークを拠点に活動中です。

2003年に大塚製薬ポカリスエツトのCMで俳優でミュージシャンの福山雅治と共演し、彼のボクシング・ペインティング・パフォーマンスを披露したことで、日本でも広く一般にその存在が知られるようになったギューチャンですが、80歳を超えてもランニングやTシャツ(パフォーマンスはなんと上半身裸のボクサーの出で立ち)にモヒカンヘアで精力的に活動を続けている、そんなエネルギッシュな現代アーティストから今後も目が離せません。

【作品について】

完成した作品のみならず、その制作段階もパフォーマンスとして作品になるという、今や彼の代名詞となっているボクシング・ペインティングですが、実は当初本人は、これを単なるメディア向けパフォーマンスとして行っていただけで、芸術的なものとして行っていたわけではなかったんだとか。しかし今では誰もが認める彼だけの芸術的表現として認知されており、壁に作った真っ白なキャンバスに己の感情とパワーを全身でぶつけていくという、その姿が多くの人々を魅了し続けています。

他にも、「前衛の道(1968年/美術出版社)」で「岡本太郎に強く影響を受けた」と語っていた篠原の、そんな部分を垣間みることも出来る作品『怪獣イン・パリ(1990年)』や、ダンボールや廃材に絵具をぶちまけて組み上げたという、鮮やかな色彩が目を引く暴力的かつエネルギッシュな作品『オートバイ彫刻(1972-現在)』シリーズなど、見るものを圧倒する作品があります。

最近の活動としては、2011年2月に川崎市岡本太郎美術館にて、岡本太郎生誕100年記念講演「篠原有司男(ギューちゃん)、岡本太郎を語る!!」が開催され、その際に彼のボクシングペインティングパフォーマンスを披露しています。

【篠原有司男 グッズ】

ラムフロムでは現在、篠原有司男のボクシング・ペインティング作品をモチーフにデザインされたTシャツシリーズを販売しています。

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■主な経歴・受賞歴・展覧会歴

●経歴

  • 1932年1月17日:東京麹町生まれ
  • 1953年:東京芸術大学美術学部油絵科入学
  • 1957年:東京藝術大学油画科中退
  • 1969年:ロックフェラー財団の奨学金を受け渡米

●受賞暦

  • 2007年:第48回毎日芸術賞受賞

●個展

  • 2007年:ギュウとチュウ 篠原有司男と榎忠(豊田市美術館/愛知県)
  • 2006年:篠原有司男・暴走集会2006!!!!!!!! / 泥濘の鬼退治バイカーズ展!!!!!!!!(NANZUKA UNDERGROUND/東京)、イキスギタリヤ74 ~早く、美しく、リズミカルであれ~(KPOキリンプラザ/大阪)、篠原有司男展(霧島アートの森/鹿児島)
  • 2005年:ボクシング・ペインティングとオートバイ彫刻(神奈川県立近代美術館/神奈川)
  • 2003年:芸術の力が世界を変える(B GALLERY/東京)
  • 2001年:ピラニアと格闘する前衛アーティスト(府中市美術館/東京)
  • 1999年:アクション~行為がアートになる時1949-1979(東京都現代美術館/東京)
  • 1992年:ドドンパでいこうぜ(徳島県立近代美術館/徳島)
  • 1982年:篠原有司男個展(Japan Society Gallery /ニューヨーク)

●グループ展

  • 2006年:草間彌生・荒川修作・篠原有司男(千葉市美術館/千葉)

●主な書籍(ラムフロムでは販売しておりません)

  • 篠原有司男対談集 早く、美しく、そしてリズミカルであれ(2006年/美術出版社)
  • 篠原有司男ドローイング集 毒ガエルの復讐(2006年/ギュウチャンエクスプロージョン!プロジェクト実行委員会)
  • 前衛の道(1968年/美術出版社)