【現代美術家】奈良エナミ プロフィール/関連情報

奈良エナミ作品

現代美術家 奈良エナミ(ならえなみ/Enami Nara)のプロフィール情報&関連情報ページです。

【奈良エナミについて】

奈良エナミ

スケートボードや格闘シーンなど、ユースカルチャーと通じるモチーフを良い意味でオーソドックスな技法を使って表現する現代アーティストの奈良エナミ(ならえなみ)は、村上隆主催の「GEISAI#10(2006年)」での金賞を皮切りに、リキテックス賞、Illustration賞、smart賞と、4つの賞を同時に獲得したことで一躍話題となりました。

1977年、北海道に生まれた奈良エナミは、東京造形大学を卒業、同大学大学院を修了後、2008年に財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてニューヨークに滞在します。2009年に帰国し、現在は東京を拠点に作家活動を行っています。

【作品について】

奈良エナミ 作品
奈良エナミ個展@Gallery@Lammfrommより

ストリートのカリスマ、藤原ヒロシ氏が自ら作品を購入したことでも話題となった奈良エナミの作品は、ある行為や風景のイメージを切り取り、それらの形象そのものが単純化され、版を重ねるようにして描かれています。人が殴り合うシーン、相似するイメージが 連続する群衆や墓地など、形象を際立たせて描かれた作品は、その形象に付随する本来の意味が希薄になり、ただその輪郭のみを浮き立たせます。

主な作品としては、Youtubeの動画からモチーフを得たという、感情が爆発す る人々を描いた作品『fight』シリーズ(2005年頃から)や、大学の同級生との会話の中で雑誌を見せられ、「こんなの描いたら」と言われたことから生まれたという作品『skateboarding』シリーズ(2005年頃から)等があります。

時に危うさを伴って見る側にも見られる側にもなりうる人々を描いた作品『audience』シリーズや、誰しもが避けられない死の象徴を描いた『cemetery』シリーズ等、いろんな出来事が起こりながらも、淡々とあるいは粛々と繰り返される人々の営みを、現代アーティストの奈良エナミは、人智の及ぶところではないものとして、抗うことなくただ描き続けています。

ラムフロム・ザ・コンセプトストアの併設ギャラリー「GALLERY at lammfromm(ギャラリー・アット・ラムフロム)」では、2008年に奈良エナミ個展『refigure』、2011年に『recent works』開催し、好評を博しました。

■主な経歴・受賞歴・展覧会歴

●経歴

  • 1977年:北海道生まれ
  • 2001年:東京造形大学卒業
  • 2003年:東京造形大学研究生修了
  • 2007年:東京造形大学大学院修了
  • 2008年:財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてニューヨークに滞在(2009年帰国)

●受賞暦

  1. 2006年:GEISAI#10金賞、リキテックス賞、illustration賞、smart賞受賞、トーキョーワンダーウォール公募2006入選
  2. 2005年:トーキョーワンダーウォール公募2005入選
  3. 2005年:シェル美術賞2005入選
  4. 2004年:シェル美術賞2004入選

●個展

  • 2011年:recent works(GALLERY at lammfromm/東京)
  • 2010年:LIFE(Bambinart Gallery/東京)
  • 2008年:refigure(GALLERY at lammfromm/東京)
  • 2006年:JUMP(トーキョーワンダーサイト本郷/東京)
  • 2002年:養清堂画廊

●グループ展

  • 2007年:東京画 ささやかなワタシのニチジョウのフーケイ(トーキョーワンダーサイト渋谷/東京)、On the Cutting Edge : Contemporary Japanese Prints(米国議会図書館/ワシントンDC)、東京造形大学修士作品展(文房堂ギャラリー/東京)
  • 2006年:NADA Art Fair/Kaikai Kikiブース(フロリダ州マイアミ)
  • 2005年:第50回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ/東京)